2010  devotion

福音潤骨 ふくいんじゅんこつ

目に光を与えるものは心をも喜ばせ、良い知らせは骨を潤す。

 

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箴言15:30
目の光は心を喜ばせ、良い知らせは人を健やかにする。

【今週のポイント】

永遠の幸いを可能にする福音に心を向け、
潤いのある日々を過ごす。

 

1.幸せの三要素

A)この世における/肉的なもの

1)健康・経済力・人間関係
社会性を中心にした幸福観。現実社会への適応による幸せ。

2)家庭環境・仕事環境・住む環境
五感を中心にした幸福観。幸せと感じるものを求める。

3)身体の健康・心の健康・お金(仕事)の健康
健全さを中心にした幸福観。他の人と比較した幸せ。

B)哲学的、思想的(アリストテレスの場合)

徳・活動・手段的善

人間の営みには全て目的があり、それらの目的の最上位は、それ自身が目的である「最高善」があるとした。人間にとって最高善とは幸福、それも卓越性における活動のもたらす満足のことである。幸福とは快楽を得ることだけではなく、政治を実践し、または人間の霊魂の固有の形相である理性を発展させることが人間の幸福であると説いた。

C)霊的/真理として

1)「愛」(詩篇16:2)
私は、主に申し上げました。「あなたこそ、私の主。私の幸いは、あなたのほかにはありません。」

神様の存在そのものが、ダビデにとって幸せであった。神様に愛され、神様を愛するという関係の幸せである。

2)「喜び」(詩篇16:3)
地にある聖徒たちには威厳があり、私の喜びはすべて、彼らの中にあります。

聖徒は、神様にとって喜ばしい存在。だから尊ぶべき人々である。
彼らとともにいることの幸せを語っている。

3)「平安」(詩篇16:4)
ほかの神へ走った者の痛みは増し加わりましょう。私は、彼らの注ぐ血の酒を注がず、その名を口に唱えません。

まことの神である主と争う者には、平安がない。そのような者たちのことを思うことさえ忌わしいこと。

2.幸福の三要素をもたらす良き知らせ

A)「愛」の良き知らせ(ローマ5:8)
しかし私たちがまだ罪人であったとき、キリストが私たちのために死んでくださったことにより、神は私たちに対するご自身の愛を明らかにしておられます。

罪人(神に敵対するもの)であったときに、神は私たちを愛してくださった。これが「主は私の幸い」と言える愛の福音である。

B)「喜び」の良き知らせ(イザヤ62:5)
若い男が若い女をめとるように、あなたの子らはあなたをめとり、花婿が花嫁を喜ぶように、あなたの神はあなたを喜ぶ。

神様にとって私たちは、花婿が花嫁を喜ぶような存在である。それは私たちにとって大きな喜びの福音である。

C)「平安」の良き知らせ(コロサイ1:20)
その十字架の血によって平和をつくり、御子によって万物を、ご自分と和解させてくださったからです。地にあるものも天にあるものも、ただ御子によって和解させてくださったのです。

神様から離れ、距離を置くことは的外れなことであり、平和な関係ではない。神様は私たちに平安を与えるために、和解のいけにえとして御子を遣わされた。これが平安の福音である。

『愛』『喜び』『平安』は、この世だけの幸福三要素ではなく、永遠の幸福への三要素である。

この良き知らせを幾度も繰り返し黙想し、
潤いのある日々を過ごしましょう。

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