2009  devotion

養生喪死 ようせいそうし

生ある者を十分に養い、死んだ者を手厚く弔うこと

 

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詩篇23:2
主は私を緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに伴われます。

このみことばには、羊飼いの羊に対する思いが込められています。つまり、『養生喪死』です。それが、一人一人に対する主のお取り扱いなのです。

1.羊飼いが持っている主導権

 A)だれのための権威か?

1)マルコ10:42〜44
そこで、イエスは彼らを呼び寄せて、言われた。「あなたがたも知っているとおり、異邦人の支配者と認められた者たちは彼らを支配し、また、偉い人たちは彼らの上に権力をふるいます。しかし、あなたがたの間では、そうでありません。あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、みなに仕える者になりなさい。あなたがたの間で人の先に立ちたいと思う者は、みなのしもべになりなさい。

2)使徒20:28
あなたがたは自分自身と群れの全体とに気を配りなさい。聖霊は、神がご自身の血をもって買い取られた神の教会を牧させるために、あなたがたを群れの監督にお立てになったのです。

【考えてみよう】
アンダーラインがある鍵のことばを熟慮し、だれのための権威なのか、何のための権威なのかを正しく理解しましょう。

 B)権威(主導権)の使い方

マタイ8:5〜9
イエスがカペナウムにはいられると、ひとりの百人隊長がみもとに来て、懇願して、言った。「主よ。私のしもべが中風やみで、家に寝ていて、ひどく苦しんでおります。」イエスは彼に言われた。「行って、直してあげよう。」しかし、百人隊長は答えて言った。「主よ。あなたを私の屋根の下にお入れする資格は、私にはありません。ただ、おことばをいただかせてください。そうすれば、私のしもべは直りますから。と申しますのは、私も権威の下にある者ですが、私自身の下にも兵士たちがいまして、そのひとりに『行け。』と言えば行きますし、別の者に『来い。』と言えば来ます。また、しもべに『これをせよ。』と言えば、そのとおりにいたします。」

【考えてみよう】
『養生喪死』をふまえて、百人隊長の『権威』の使い方について考えてみましょう。
軍隊において権威に従わなければ、命の危険にさらされます。

2.緑の牧場に伏させ

 A)羊への主導権の目的

1) 羊の健康のために、最適な食物を提供する。
2) 安心して食物を食べることができる環境を提供する。

 B)提供されるものを手に入れるために

1) 羊飼いについていく。
2) 群れについていく。

【考えてみよう】
神様と私たちの関係に置き換えて、『緑の牧場に伏させ』という神様の『養生喪死』を考えてみましょう。

3.いこいの水のほとりに伴われる

 A)羊飼いの気配り

1) いやしと回復がもたらされるところへ。
2) 輝きと潤いがもたらされるところへ。
3) 連れ添うように、群れを導く。

 B)気配りを受けるために

1) 羊飼いの心についていく。
2) 「連れ添う」という距離感から離れないでついていく。

【考えてみよう】
以下のみことばを『養生喪死』の心をもって、私たちを導かれる羊飼いなる主のことを考えてみましょう。

エペソ1:5
神は、ただみこころのままに、私たちをイエス・キリストによってご自分の子にしようと、愛をもってあらかじめ定めておられたのです。

第1ペテロ5:7
あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。

エレミヤ31:3
主は遠くから、私に現われた。「永遠の愛をもって、わたしはあなたを愛した。それゆえ、わたしはあなたに、誠実を尽くし続けた。

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