■2025年10月26日 日曜礼拝メッセージより(辻 和希 牧師)
あなたを喜ぶ神
主題聖句(ゼパニヤ3:17)
「あなたの神、主は、あなたのただ中にあって救いの勇士だ。主はあなたのことを大いに喜び、その愛によってあなたに安らぎを与え、高らかに歌ってあなたのことを喜ばれる。」
最近、私たち教会の家族の間に、新しい命の誕生という、本当に大きな喜びがありましたね 。
私の家庭にも、五人目となる長女が与えられました 。このような個人的な喜びを体験する中で、私は改めて、イエス・キリストの誕生、すなわちクリスマスにまつわる喜びとは一体何だろうか、深く考えさせられました。
今日、私たちが心に留めたいポイントは、神はあなたを宝として、歌って喜んでくださるということです。
私たちがクリスマスにイエス様の誕生を喜ぶ。それはもちろん大切なことですが、それ以上に私たちが知るべき結論は、神様が私たち一人ひとりを大いに喜んでくださっているという真実です。
厳しい裁きの側面を持つ神様ですが、その根底には、情け深く哀れみ深い、愛に溢れたお方であるという本質があります。
私たちは、どれほど罪を重ねたとしても、神様の喜びの対象として、特別に大切に思われているのです。
その愛が形となったのが、イエス様の誕生です。イエス様がお生まれになった時、それは天で大きな喜びがあり、その栄光が地にも表された瞬間でした。天と地が一つとなって喜んだのです。
そして、この神様の喜びを象徴する御言葉があります。ゼパニヤ書3章17節です。
「あなたの神、主は、あなたのただ中にあって救いの勇士だ。主はあなたのことを大いに喜び、その愛によってあなたに安らぎを与え、高らかに歌ってあなたのことを喜ばれる。」
私たちは、この地上で「いいね」や人からの評価を求めがちです。しかし、私たちの存在意義は、神様が私たちの存在を喜びの対象として見てくださっているという、この一点で十分ではないでしょうか。
神様は支配する愛ではなく、私たちと関わりを持ち、交わりを持とうとされるお方です(インマヌエル)。私たちがかつて迷える一匹の羊だった時、神の家族に加えられたその瞬間、天全体に大きな喜びがあったのです。
さあ、このクリスマスに向けて、もう一度この神様からの評価――「私はあなたを愛している。あなたを尊い。あなたを私は喜ぶ」 ――を素直に受け止めましょう。
そして、この天から私たちに流れ込んだ喜びを、今度は私たちから隣人へと広げていく者となっていきましょう。