■2019年1月6日 日曜礼拝メッセージより(主任牧師 辻 秀彦 師)
忍之一字(にんのいちじ)  up 2019.1.6

 

主題聖句(ヤコブ5:7~8)
こういうわけですから、兄弟たち。主が来られる時まで耐え忍びなさい。見なさい。農夫は、大地の貴重な実りを、秋の雨や春の雨が降るまで、耐え忍んで待っています。あなたがたも耐え忍びなさい。心を強くしなさい。主の来られるのが近いからです。

 

 

 

 【忍之一字】(にんのいちじ)
 何かをやり遂げるために、最も大切なことは、耐え忍ぶこと。

 今日は今年のモットーとみことば(上記)を語らせていただきます。
このみことばから「主が来られる時まで耐え忍ぶ」ということについて、この一年をかけて学んでいこうと思います。
 主が来られる再臨を待ち望み準備をしておくために、今年は「忍耐」を学びます。
 そして、今週のポイントとして、「忍之一字」をあげました。何かをやり遂げるために、最も大切なこととして、この四文字熟語を心に刻みましょう。さらに今週だけでなく数週間をかけて、忍耐のもつ利点を6つから8つ学んでいく予定です。

1.忍耐はいのちを勝ち取る(ルカ21:19)
「あなたがたは、忍耐によって、自分のいのちを勝ち取ることができます。」
 私たちはいのちを持っていますが、そのいのちを誰かに利用されたり振り回されたりすることが多い世の中です。
 しかし忍耐することによって、このいのちを最後は大事に保つことができ、勝ち取ることができるのです。どういう忍耐を通して勝ち取れるのでしょうか。

A)マタイ24:12−13
「不法がはびこるので、多くの人たちの愛は冷たくなります。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われます。」
 「不法がはびこる」ということと「愛が冷たくなる」という二つが忍耐するポイントです。
 余りにも不法がはびこり、例え裁判しても、道徳的にはいくら正しくてもこの世の法律では証拠不十分で相手が無罪になってしまったり、何かスッキリとしないモヤモヤが残ることが多いのです。それは神様の完全な裁きと違ってこの世の法は不完全だからです。そういう人では調べきれないことで無罪となってしまい、証拠隠滅がまかり通るのです。
 しかし神様は全知全能であり、全宇宙の法律です。神様の目から見て不法であれば裁かれます。
 この世の法律では正しく裁ききれないということが多々あります。そのような中で神は最後には正しく裁いてくださるということを信じて、私たちは耐え忍ぶのです。
 キリストの再臨の時に最後の審判が行われ、神は全てのことを正しく公平に裁いてくださいます。ですから例え今悪者どもが栄えているように見えても、それを妬んだり失望する必要はないのです。
 もう一つの点は愛が冷たくなるということです。今の経済社会の問題は、お金で愛がコントロールされ支配されてしまうことです。愛よりもお金の方が価値があるという考え方が蔓延してしまい、利益のために愛がおろそかになってしまうのです。
 夫婦でも互いの利益が優先され、自分にとって不利益だと思える離婚も以前よりは簡単な選択肢となりました。結婚式でも愛がいかに大切かと強調しても冷めた空気がかえってきたりします。
 しかし私たちはお金よりも愛が大切であると信じていますね。愛こそが私たちの存在価値であり、最も大切なものであると、神から教わっているからです。なぜなら神は愛だからです。
 私たちは神からいただいた愛を大切に生きています。しかしこの世界では愛がだんだん冷えていっています。相手を信じることで裏切られてしまい、傷ついてしまう、そういう時代です。だからといって神がおられないのではありません。キリストが再臨されないのではありません。ですから愛が冷えていっても私たちは耐え忍ぶのです。

B)へブル6:11
「そこで、私たちは、あなたがたひとりひとりが、同じ熱心さを示して、最後まで、私たちの希望について十分な確信を持ち続けてくれるように切望します。」
 「同じ熱心さ」がポイントです。指導者も信徒も同じ熱心さを持つことが大切です。神を思い愛する熱心さは、指導者も信徒も同じであるべきです。環境的には厳しくて信仰から離れてしまう信徒もいたかもしれないような状況の中で、パウロはイエス様の再臨まで同じ熱心さを示し続けてほしいと「切望」しています。切望とは本当に強く望んでいるということです。
 私たちの希望とは何でしょうか。キリストが再び来られてこの世の罪が一掃されることです。報われなかったことが報われ、隠された罪がはっきりとされる、それを私たちは待ち望んでいます。だから真面目に神の前に正しく生きようとしています。間違いを犯したなら悔い改めて、何とかしてキリストの聖さと愛に近づきたいと願って日々歩んでいるのです。
 ですからクリスチャンがこの地上で歩む希望はキリストの再臨にかかっているのです。
 キリストは預言通り、この地上に肉体をもって来られたという歴史上確かな証拠があるのですから、再臨も必ずあると信じることができます。キリストのご降誕が世界中で祝われているのですから、私たちは再臨の希望をしっかりと持つことができるのです。

2.品性を精錬する忍耐(ローマ5:4)
「忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと知っているからです。 」
 忍耐と品性と希望はつながっています。忍耐すると品性が練られるのです。
 米から出来た自然の糊は、練り方ひとつで強さが変わってきます。練れば練るほど粘りが強くなります。忍耐はこの練る作業です。しっかりと練ることで品性が生み出されていき、練られた品性を持つと、決して希望を失うことがないのです。
 あなたの品性が出来上がってきている証拠は、失望で終わらない心ができてきていることで示されます。駄目だと思うような状況が起きても、必ずそこに希望を持てるようになる人は品性が生み出されいる人です。希望に至れないのは、まだ十分に練られていないからです。忍耐の時こそ練られている時なのです。良い品性のためにも忍耐しましょう。忍耐していくなら希望が出てきます。

A)箴言17:3
「銀にはるつぼ、金には炉、人の心をためすのは主。」
 金を混じり気のない純金とするためにるつぼがあります。神は私たちを混じり気のない神の子とするために試されます。そこで忍耐し練られるのです。

B)箴言27:21
「るつぼは銀のため、炉は金のためにあるように、他人の称賛によって人はためされる。 」
 人から褒められると、どうしても高ぶりが出てきます。謙遜しながらも誇る気持ちが出てきます。高ぶると周りが見えなくなってしまいます。ですから、あまり褒められたくありませんね。褒められても高慢にならないのは神様だけです。
 どんなにいい結果が出たとしても、すべてを与えてくださっているのは神様です。そのことに思いを向けると高慢にはなれません。そのように高慢にならないように自分の心をへりくだらせるのが忍耐です。そして自分の心をへりくだらせるために起こってくる様々な葛藤を経験しながら、品性が生み出されてきます。そしてイエス様のような姿に変えられていくのです。
 今、忍耐が必要な時と所におられるなら、純金のようにきよめられているのだと感謝しましょう。

【デボーションポイント】
◎耐え忍ぶことの大切さを悟る
 知識として学ぶだけではなく、体験として悟っていただけたらと思います。

【俳句】

上がれない 双六遊び 耐え忍ぶ

 最近の双六は複雑で、一コマづつ条件がついていて、なかなかゴールできません。子供は必死になり勝敗にイライラします。
 しかし人生も思い通りにコマを進めることはできません。このとき働かせる忍耐は、ただゴールのためという訳ではなく、実は忍耐を働かせるというプロセスを経験することこそ大切なのです。ひとつひとつの苦労を通し、忍耐して練られていくのです。
 忍耐こそ人生にとって大切なものであると学んでいきましょう。