■2025年8月24日 日曜礼拝メッセージより(主任牧師 辻 秀彦 師)

聖会の準備の学び No.2


主題聖句(詩篇103:2)
わがたましいよ。主をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。

 

 今、クワトロ感染症が東京を中心に流行しています。クワトロ感染症とは、新型コロナ、はしか、百日咳、リンゴ病の4つの感染症が同時に流行している状態のことです。
 
 この新型コロナウイルスのニンバスという変異株が拡大しています。広島では新型コロナと百日咳の感染状態は上昇中です。ただ、はしかやリンゴ病は落ち着いてきているので、クワトロ感染症ではありません。
 
 新型コロナは後遺症が普通のインフルエンザとは違い、人によっては大変なので、この暑さの中かからないよう気をつけてください。
 
 霊的なクワトロ感染症とはなんでしょうか。罪が感染していくことです。
 
 友人からの罪の影響を断りきれなかったり、人によっ
ては、誘惑に対しての抵抗が弱かったりします。
 
 この暑さの中、肉に意識がいって霊の感染にあわないよう、今日は罪の感染にかからないための学びをします。
 この罪の感染にならないための霊的免疫力をつける集会が聖会です。
 毎週礼拝をしていますが、これは毎週霊的食事をするものです。
 ただ肉体的にも食べる時間が短かく早い人は、体調に良くないと言われています。50回は噛むようにとも言われています。
 50回位から唾液が出て消化がよくなるそうです。

 同じように、霊的な健康を保つために、毎週の日曜日のメッセージをみなさんはどのくらい噛み砕いて咀嚼しておられるでしょうか。その日だけでは充分とは言えません。 
 
 普段の生活の中でも、思い返し、噛み砕いていくことが必要です。その点、聖会は一日ではありません。数日の期間をかけます。

 前回学んだ例祭と同じです。例祭は複数の日にちをかけて祭りを行います。
 主の例祭、聖なる会合が聖会です。どのように主をほめたたえ感謝をささげるかについては、次のみことばを参考にしてください。
(詩篇103:2)
「わがたましいよ。主をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。」

(詩篇77:12)
「私は、あなたのなさったすべてのことに思いを巡らし、あなたのみわざを、静かに考えよう。」
 
 過去にどのようなことを神様が憐れみ、恵みをほどこしてくださったかを考えてみましょう。私は肉(五感)にいっている意識を霊に向けるために、これをよく実践しています。

 イエス様を信じるまでの生活は本当に虚しく、生きる目的を見失っているような中高生時代を過ごしました。ひとりで枯れすすきの中、瞑想したり尺八を吹いたりしていました。

 そのような魂の叫びに神様は応えてくださいました。
アパートの部屋で「もう生きるのが嫌だ」と心の中で叫んでいた時、あるクリスチャンの男性が同じアパートの別の人を訪問しに来ていて、たまたまその人が留守のため帰ろうとしていた時、神様がこの部屋を訪問しなさいと語られたそうです。そして、その部屋こそが私の部屋でした。

 私が魂の渇きに苦しみうめいていた、まさにその時、神様はその人を遣わしてくださったのです。今もその時のことを思い出すと涙が出ます。

 みなさんも主に恵まれた時のことを思い起こしてみてください。感動する心、感謝する心を見失わないようにしましょう。

 愚痴不平で否定的な心は自己中心になり、受けた恵みも見えなくなります。受け止め方ひとつで、人生に起こる様々な出来事へも見方は変わってきます。
 
 クリスチャンである私達は主の御手の中にあるのですから、万事を益としてくださることを信じて、例え苦しめられても、それを受け止めることができます。

 その辛さこそが主を呼び求める力になります。人は苦しみの中にいるほど、主に目を向けて主を呼び求めます。

 そして、そのどん底を体験した人ほど、神様の憐れみを知り、恵みが分かるのです。そして、その受けた恵みを少しでもお返ししたいという感謝の思いが湧いてきます。
 
 ただ、その感謝をなかなか出せない人もいます。そこに損得勘定が出てきてしまい、悩む人もいるでしょう。心の葛藤もあるかもしれません。

 そういう時こそ、神との問答、祈りにつながるのです。肉の思いと正しい良心の葛藤の中で、より神に近づくのです。そこからでてくる信仰の決断が大切です。

(申命記16:15~17)
「あなたの神、主のために、主が選ぶ場所で、七日間、祭りをしなければならない。あなたの神、主が、あなたのすべての収穫、あなたの手のすべてのわざを祝福されるからである。あなたは大いに喜びなさい。
 あなたのうちの男子はみな、年に三度、種を入れないパンの祭り、七週の祭り、仮庵の祭りのときに、あなたの神、主の選ぶ場所で、御前に出なければならない。主の前には、何も持たずに出てはならない。
 あなたの神、主が賜った祝福に応じて、それぞれ自分のささげ物を持って出なければならない。」

 ここに3つの祭りについて書いてあります。最後の仮庵の祭りがまとめてありますが、最初に「あなたの神、主の選ぶ場所で、御前に出なければならない。」とあります。

 どこでもいいわけではありません。主の選ぶ場所一箇所に集まるということで、これが聖会です。

 「あなたの神、主が賜った祝福に応じて、それぞれ自分のささげ物を持って出なければならない。」とあります。それは、みなさんが受けた神の恵みを分かち合いなさいということです。

 お互いにこんなに素晴らしいことをしてくださったと、イエス様のことをほめたたえ合うことです。

 あなたが受けた神からの愛と憐れみといつくしみ、良い業にたいしての証しをし、徳を高め合うことが、神へのささげ物になります。

 聖会までに、過去に神様がしてくださった良いことを思い出し、聖会で互いに分かち合い、ささげ合いましょう。

 受けた恵みの喜びを表し、神をほめたたえることにチャレンジしましょう。

 聖会までにそういう準備をして参加してください。

 それぞれが聖会までに思い起こす時間をとり、ノートに書き留めるなど用意しましょう。