■2018年4月8日 日曜礼拝メッセージより(主任牧師 辻 秀彦 師)

 福音を伝えながら待ち望む  up 2018.4.8


主題聖句(マタイ24:14)
この御国の福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての国民にあかしされ、それから、終わりの日が来ます。

【内容観察】
罪人が永遠の滅びから救われて神の国に入れられるという良い知らせは、あらゆる国民、国語、民族に教え語られ、証されることによって、私たちが待ち望んでいるキリストの再臨である世の終わりの時が来るのです。

 主の再臨をどのようにして待ち望むのかというシリーズの7回目、今日は「福音を伝えながら」ということを見ていきますが、これを、「キリストを伝えなければいけない」と、宗教的布教活動のように考えないでください。神様は、救われているという証拠を示したいと思われているのです。そのために、私たちが罪赦されて神様に愛されているということを、人生の中で感謝と喜びをもってあらわしていくというのが私たちの人生の務めであります。これが全世界に広がっていくことを通して、世の終わりの日、キリストの再臨がやって来るというとです。
 どのようにして福音を伝えていくのか、それは一方的な伝え方でなく、私たちが宣べ伝えて「証となる」ということです。福音を証したときに相手にどんな反応が見られるのか、今日は五つの御言葉を挙げて、見てみたいと思います。

1.キリストの弟子と認められる
(ヨハネ13:35)
「もし、あなたがたの互いの間に愛があるなら、それによって、あなたがたがわたしの弟子であることを、すべての人が認めるのです。」

◎互いの間に愛があることを通して。
 福音を伝えていくときに、「ああ、この人々はキリストの弟子なんだな」とノンクリスチャンの人々は見るということです。
 
 クリスチャンとして人生を建て上げていこうとしている人を見て、世の中の人は「熱心ですね」と言います。それはノンクリスチャンの方から見てのことであって、私たちにはごく普通の当たり前のことです。それにもかかわらず、それを隠してしまうような生き方をしていたのでは、本来のあなたの救われているクリスチャン生活を、そんな良いものを、周りの人に隠してしまっていることになります。
 
 毎週日曜日に教会に行くほどに、何が面白く楽しく生きがいをそこに見出しているのだろうか?と人々は不思議に思います。その熱心さはキリストの弟子であることの証明です。それが福音です。そんな生き方が出来るんだということですね。弟子になることは難しいけれど、だからこそ、弟子になり甲斐があるということが言えるのではないでしょうか。
 
 弟子であることを認められる証拠は、互いの間に愛があること、「互いに愛し合いなさい」と言われたイエス様のお言葉が私たちの間に実を結んでいることです。夫婦の間、親子の間、教会の兄弟姉妹の間に愛がありますか?愛というのは自分の思い通りになっているときだけでなく、思い通りになっていないところでも愛を注ぎ続ける時こそ、この人たちはこの世ではない愛を持った人達だなあと世の人々は見てくださって、私たちをキリストの弟子と認めてくださるということです。

2.神をあがめるようになる
(第2コリント9:13)
「このわざを証拠として、彼らは、あなたがたがキリストの福音の告白に対して従順であり、彼らに、またすべての人々に惜しみなく与えていることを知って、神をあがめることでしょう。」

◎惜しみなく与えることを通して。
 私たちが福音を伝えるときに人々の二つ目の反応は神をあがめるようになるということです。 
 
 エルサレムにある迫害下のユダヤ人教会の窮乏のために、コリントにある異邦人の教会が献金を募りました。それが小アジア全体に広がりました。周りの人々は、何の関係があって彼らはそこまでするのだろうかと不思議に思ったようです。
 
 困っている人に、赤の他人であっても惜しみなく与える姿を通して「ああ、この人たちは本当に神を畏れ、人を愛する人たちなんだなあ」と「神をあがめるようになる」とパウロは証しております。
 
 惜しみなく――それは見返りがなくても、という意味です。見返りがあってもなくても、また自分たちの方が貧しいかもしれないにもかかわらず、困っている聖徒たちを助けるという業に協力したい、捧げるものがなければ私達を使ってくださいと自分自身を捧げるという愛にあふれた証を見ることによって人々は神をあがめるようになるというのです。
 
 ボランティアの働きや大規模な援助金の勧めなどは世界の歴史から見ても教会の働きによるところが多くありました。日本でも戦後、病院や施設など初めは宣教師により率先して建てられ一般の人に継がれていきました。世界的にもクリスチャンのボランティア活動が福祉活動の基本となって広がっていったようです。
 
 東北の大地震の後、最後まで援助を続けるクリスチャンたちに対して、また熊本の大地震の時もキリスト教の諸団体は今でも援助し続けているようですが、彼らは「キリストさん、キリストさん」と呼ばれて、非常に親しまれ感謝されていたと聞いております。
 
 私たち教会でも国際飢餓対策機構を通して援助金を集めておりますし、BFPを通してイスラエルを援助したり、里親制度で他国の子供たちの生活と成長を支えるなど、微力ながら色々な援助活動をしておりますので、興味のある方はお聞きになってください。

3.反対意見が説き伏せられる
(使徒18:28)
「彼は聖書によって、イエスがキリストであることを証明して、力強く、公然とユダヤ人たちを論破したからである。」

◎イエスが救世主であることを聖書から証明することによって。
 福音を伝えたとき三つめの反応は、反対意見が説き伏せられるということが起きることです。
 
 当時、アポロという人が旧約聖書から説明して、イエスはキリストであるという根拠を示してユダヤ人を論破したようです。
 
 私たちの福音は単なる感情的な良い知らせではなく、理にかなった良い知らせです。神話的な知らせでなく、現実的な良き知らせです。ですから反対意見も説き伏せることが出来るのです。
 
 ねたみや嫉妬などの感情で反発している人にも、聖書を通してイエスがキリスト(救世主)であることを理にかなって証明できますから、感情的な伝え方だけでなく、反論を封じ込める伝え方、聖書の知識も必要であります。聖書の御言葉を学ぶことにも興味を持っていただければと思います。

4.御恵みのことばの証拠を見る
(使徒14:3)
「それでも、ふたりは長らく滞在し、主によって大胆に語った。主は、彼らの手にしるしと不思議なわざを行なわせ、御恵みの言葉の証明をされた。」

◎主によるしるしと不思議なわざを通して。
 12使徒たちは至る所で御言葉を語り告げていきました。その語っている言葉は単なる理屈だけではありませんでした。しるしと不思議な業という目に見える証拠を神様はあらわされたのです。
 
 御恵みの言葉、すなわちイエスの十字架の贖いの御業は嘘ではなく、永遠の滅びから罪赦されて神の国に救われるという、これは事実存在することだということのしるしとして、癒しや不思議な業を人々は目のあたりに見るわけです。すると、理論的にだけでなく現実的にも人は何も言えなくなってしまいます。大胆に御恵みの言葉、福音を語るとき、イエス様は語った人々の手を通して、しるしと不思議な業をあらわされるということです。
 
 初代教会で現わされた奇跡が、現代の教会でも、人々が驚くほどには充分に現わされていないということは、大胆に御恵みの言葉、福音を語っていないかもしれませんね。神様の救いの御業が本物であることの証しとして、主が証明と証拠を与えて下さいます。私たちの力ではなく、よみがえられたイエス・キリストがその御業を行なってくださいます。それを通してキリストは確かに死からよみがえって今も生きておられるという証拠を人々が見ることが出来るということです。

 日本においても主のしるしと不思議な御業を神様があらわして下さるほどに、クリスチャンとして大胆に私たちの人生を人々の前に生きていくように目指していきたいと思いますが、いかがでしょうか。
日本では隠れキリシタンが伝統としてありますから、現在も隠れキリシタンが多いかもしれませんね。そのような束縛、かごの鳥から解き放たれるように主の前に求めていきたいですね。

5.人々の良心に受け止められる
(第2コリント4:2)
「恥ずべき隠されたことを捨て、悪巧みに歩まず、神のことばを曲げず、真理を明らかにし、神の御前で自分自身をすべての人の良心に推薦しています。」

◎神の御前における誠実さ(きよい良心)を通して。
 福音を伝えるのは忠実さのしるしです。この忠実さは義務以上の価値あるものです。きよい良心から出た行動として神様の良き知らせを伝えるということです。

 語ることと私生活が違えば人につまづきを与えてしまいます。いくらでも聖書の知識を蓄え、語ることは出来るでしょう。しかし、良心が汚れていたならば、語った内容はすべて無駄になってしまいます。

 私たちが福音を伝えるとき、説得ではなく、証拠を見せるだけでなく、人々の心が変えられるためには人々の良心に福音を伝えていくことが必要です。そのためには私たちが神に対して忠実であるという姿勢が見えたら、人々は良心的に私たちの話を聞いてくれるわけです。偏見をなくすことが出来るのは、私たちの神の前における誠実さ、忠実さが大きな効果をもたらすと思います。
 
このようにして福音を伝えながら私たちは主の再臨を待ち望んでいきましょう。そして人々はこのような五つの反応・応答をして、少しでもイエスがキリストであるという信仰へと導かれていくと言えるのです。

【デボーション参考ポイント】
 一日も早く再臨が実現するために福音を伝えることにチャレンジしましょう。今まで言葉で語ってきた人は、この5つの内の別のものにもチャレンジされてみてはいかがでしょうか。自分の出来るところから始めてみましょう。

【短歌】  

 百千鳥 さえずり交わす 早朝に
 主を待ち望み 祈りに励む

 いま湯来町では、澄みきった朝の空気の中、多くの鳥のさえずりが一斉にこだまのように響きあって聞こえてきます。すばらしい早朝の体験です。皆さんもこのような体験の中、主を待ち望み、朝のデボーションをしていただければと思います。