2015 devotion

愛は情け深い

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出エジプト34:6〜7
主は彼の前を通り過ぎるとき、宣言された。「主、主は、あわれみ深く、情け深い神、怒るのにおそく、恵みとまことに富み、恵みを千代も保ち、咎とそむきと罪を赦す者、罰すべき者は必ず罰して報いる者。父の咎は子に、子の子に、三代に、四代に。」

 

1.神の情け深さ

(1)ヘブル語の「情け深い」

英語で(gracious)=慈悲深い、やさしい、親切な、恵み深い
          上品な、優雅な、麗しい
 
神の情け深さとは、愛の麗しさの現れであり、愛の栄光の姿である。

(2)律法の根底にある情け深さ

出エジプト22:21〜27
在留異国人を苦しめてはならない。しいたげてはならない。あなたがたも、かつてはエジプトの国で、在留異国人であったからである。
すべてのやもめ、またはみなしごを悩ませてはならない。
もしあなたが彼らをひどく悩ませ、彼らがわたしに向かって切に叫ぶなら、わたしは必ず彼らの叫びを聞き入れる。
わたしの怒りは燃え上がり、わたしは剣をもってあなたがたを殺す。あなたがたの妻はやもめとなり、あなたがたの子どもはみなしごとなる。
わたしの民のひとりで、あなたのところにいる貧しい者に金を貸すのなら、彼に対して金貸しのようであってはならない。彼から利息を取ってはならない。
もし、隣人の着る物を質に取るようなことをするのなら、日没までにそれを返さなければならない。
なぜなら、それは彼のただ一つのおおい、彼の身に着ける着物であるから。彼はほかに何を着て寝ることができよう。彼がわたしに向かって叫ぶとき、わたしはそれを聞き入れる。わたしは情け深いから。

A)

在留異国人としての苦しい体験をしたのだから、在留異国人に情け深くあるように教えている。


B)

頼れる身内のいない者に情け深くしない者には、情けのない事態がおこる。


C)

本当に貧しい同胞からは、利益を得ることを考えてはならない。むしろ、情け深く対応する。

 

2.『傲岸不遜』から離れる

マタイ18:21〜35
そのとき、ペテロがみもとに来て言った。「主よ。兄弟が私に対して罪を犯したばあい、何度まで赦すべきでしょうか。七度まででしょうか。」
イエスは言われた。「七度まで、などとはわたしは言いません。七度を七十倍するまでと言います。
このことから、天の御国は、地上の王にたとえることができます。王はそのしもべたちと清算をしたいと思った。
(省略)
そこで、主人は彼を呼びつけて言った。『悪いやつだ。おまえがあんなに頼んだからこそ借金全部を赦してやったのだ。私がおまえをあわれんでやったように、おまえも仲間をあわれんでやるべきではないか。』
こうして、主人は怒って、借金を全部返すまで、彼を獄吏に引き渡した。
あなたがたもそれぞれ、心から兄弟を赦さないなら、天のわたしの父も、あなたがたに、このようになさるのです。」

★『傲岸不遜』(ごうがんふそん)の意味

おごり高ぶって人を見下すさま。思いあがって謙虚さのないさま。

【内容観察】

『情け深さ』には限度をもうけてはならない。限度のある情け深さは単なる情けである。
また、情け深さを受けた者は、同じように情け深くあるべきである。そうでなければ、注がれた情け深さは取り去られ、すべての負債を返すまで赦されない。

【デボーション参考ポイント】

★特例を受けることができるほどの『情け深さ』の厳正さについて
 考えてみましょう。

 

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