詩篇22:23〜24
主を恐れる人々よ。主を賛美せよ。ヤコブのすべてのすえよ。主をあがめよ。イスラエルのすべてのすえよ。主の前におののけ。まことに、主は悩む者の悩みをさげすむことなく、いとうことなく、御顔を隠されもしなかった。むしろ、彼が助けを叫び求めたとき、聞いてくださった。
主のお心の広さ深さは、計り知れません。だからこそ、その寛仁大度に希望や期待を抱くことができ、賛美が湧き上がってくるのです。
1.聖書における悩む者
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A)詩篇34:19
正しい者の悩みは多い。しかし、主はそのすべてから彼を救い出される。 |
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不敬虔な者たちの道徳観で満ちているこの世の中に、正しい者たちが敬虔に生きようとすればするほど、悩みは多くなる。 |
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B)詩篇119:75
主よ。私は、あなたのさばきの正しいことと、あなたが真実をもって私を悩まされたこととを知っています。 |
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私たちのことを考え、目的をもって私たちを悩まされることがある。 |
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C)イザヤ10:2
彼らは、寄るべのない者の正しい訴えを退け、わたしの民のうちの悩む者の権利をかすめ、やもめを自分のとりこにし、みなしごたちをかすめ奪っている。 |
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弱い立場の者や貧しく力のない者のことを意味している。 |
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【考えてみましょう】
何でもかんでも悩んでいれば救い出されるとは限らない。
どのような部類の悩んでいる者に主は心を向けられるのか。 |
2.悩む者の賛美すべき救い
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A)多くの悩みから正しい者を救われる。
1)義人ロト(第2ペテロ2:7)
また、無節操な者たちの好色なふるまいによって悩まされていた義人ロトを救い出されました。 |
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アブラハムほどの信仰者ではないロトが義人として強調されている。
イエス様を裏切ったことのあるペテロにとって、ロトは義人として見ることができたのであろう。
そのロトでさえ悩まされるほどの不道徳な社会が存在していた。 |
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2)賛美すべき救い(ローマ2:16)
私の福音によれば、神のさばきは、神がキリスト・イエスによって人々の隠れたことをさばかれる日に、行なわれるのです。 |
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【考えてみましょう】
この世の不道徳に対して悩まないクリスチャンがいるだろうか。
神のさばきを良き訪れと受け止めて、待ち望むクリスチャンがどれほどいるだろうか。 |
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B)神様の意図された悩み
1)主の働き人パウロ(コロサイ1:24)
ですから、私は、あなたがたのために受ける苦しみを喜びとしています。そして、キリストのからだのために、私の身をもって、キリストの苦しみの欠けたところを満たしているのです。キリストのからだとは、教会のことです。 |
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兄弟姉妹のために悩むことは、神の意図された悩み。その目的は、互いに愛し合うことの大切さ、素晴らしさを悟るためにある。 |
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2)賛美すべき救い(第1ペテロ4:13)
むしろ、キリストの苦しみにあずかれるのですから、喜んでいなさい。それは、キリストの栄光が現われるときにも、喜びおどる者となるためです。 |
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兄弟姉妹のために悩むことは、神の計画であり、それには大きな報いが待っている。 |
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C)弱い者、貧しい者を悩みから救われる
1)ほんとうのやもめ(第1テモテ5:5)
ほんとうのやもめで、身寄りのない人は、望みを神に置いて、昼も夜も絶えず神に願いと祈りをささげています |
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本当に弱い者とは、どこからも助けが得られない人である。
神の救いの御手としてあなたは用いられる。 |
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2)賛美すべき救い(マタイ25:40)
すると、王は彼らに答えて言います。『まことに、あなたがたに告げます。あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです。』 |
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悩む者への助けは、主を助けることと同じ。
助けられる者、助ける者がともに主の救いにあずかることとなる。 |
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【考えてみましょう】
悩む者の悩みをさげすむことのない、寛仁大度をもって関わってくださる主に希望と期待をもって賛美をささげましょう。 |