ゴスペルの由来
The origin of Gospel music
「ゴスペル音楽」は黒人の歴史と文化の中で生まれました。
アフリカから奴隷として新大陸に連れて来られた奴隷は、牛馬のように売買され、
その後は綿花やたばこ畑で過酷な労働を強いられるようになりました。
そのような中で、彼らが単調な作業をしながら口ずさんだ音楽に端を発します。
それがキリスト信仰と出会うことを通していわゆる黒人霊歌が生まれました。
奴隷としてのどのしようもない苦しみを嘆く心のつぶやきとしてブルースがうまれる一方、
その苦しみを信仰によって乗り越えようとする人々によって黒人霊歌が生まれたのです。
彼らはその救いの喜びや神様への祈りを独自の音楽スタイルで表し、発展させていきました。
このようにして時代の流れの中でゴスペル音楽は誕生し、脈々と歌いつがれてきたのです。
ゴスペルの意味
The mean of Gospel
実は「ゴスペル」ということばは黒人文化や特定の音楽スタイルに
限定されてもちいられているのではありません。
では一体「ゴスペルとはどのような意味があるのでしょうか?
ゴスペルを別の言い方であらわすときに「Good News」とか「福音」という表現が
よく使われますが、これにはじつは深い意味があるのです。
ゴスペルという英語は聖書の一つの箇所から生まれたといわれています。
神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。
それは御子(イエス・キリスト)を信じる者が、
ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。
〜新約聖書ヨハネによる福音書3章16節〜
分厚い聖書を一言でまとめるならばこのことばになるともいわれ、
聖書の中の聖書とよばれているこのことばの、
英語の主要な文字の頭文字をあわせるとGOSPEL、
すなわち「ゴスペル」となるのです。
「ゴスペル」それは、福音であり、
すべての人に対する
神からのよきおとずれなのです。
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